
「香炉」の塗り
2017年05月12日 | 工房日記 | Comment(0)
2017/05/12
さ~てそろそろ漆を塗るには絶好のシーズンになりました。5月中旬から9月下旬くらいまでがベストシーズンです。平均気温が25℃、平均湿度が75%くらいを10時間保つことが、漆が乾く条件です。そうそう、漆の木を掻いて漆の樹液を採取する期間も、ちょうどその期間なんです。
今日は、乾燥室に入らない大物も、塗ってみました。
まず、朝食の記録です。→ カミさんとコラボレート製作の陶器のランプ類を出店しました。
「香炉」の塗りに入る前に新しく仕入れた菓子器と茶托、それとラオスの灌木材の板を磨きます。それとそれと、最後の最後まで「香炉」を3M MicroFineで磨きます。
ラオスの灌木材は2月に東京ビッグサイトで仕入れて、この時期になるまで保管していたもの。
大きな段ボール箱を資源室(ゴミ置き場)からちょこっと借用。即席の乾燥室です。
そのラオスの灌木材から黒中漆で木地固めです。
小さな菓子器(ボンボリエール)も茶托も勝手知ったる栃材。サクサク塗っていきます。
「香炉」は下から。たっぷりの木地固め剤(黒中漆50%/テレピン油50%)を染み込ませます。