ノコギリを引くときは
2017/03/17
タイトルの全文は、「ノコギリを引くときは、真っ直ぐに構えて真上から見て真っ直ぐ後ろに挽く」です。簡単のようでいてこれがなかなか出来ない。
まず、構えた時は真っ直ぐでも、引き始める瞬間は右利きの人はどうしても左から切り口を見る。切っている途中でも真っ直ぐ切れているかどうか心配だから、また首を傾けて左から切り終わった軌跡を見る。この時手を止めていればまだしも、ノコギリを引きながらすると体の中心線を動かすことになるので、ノコギリは蛇行を始める。
一番難しいのは、真っ直ぐに後ろに引く!ことだ。蒸気機関車のピストンから出た連結棒のように、平面上をぶれないで往復運動するのが理想だが、人間の体の構造上、肩と肘の動きは自由に動くのでノコギリを引いた場合(往復運動した場合)どうしても、遊ぶ。おまけに頭を動かすのでなおさら誤差が大きくなる。うんぬんうんぬん・・・上手くいかなかった理由なのだ!!。
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明るい日差しなれども北風がちょっと邪魔っ!て感じの朝 → 窓辺のお花は元気いっぱい
「木魚」にサンドペーパーをかけながら、荒れがひどいやつから錆びつけすることに決定。
次に「しょいか~ご習志野店」に行き、交通整理と → 新作を展示
一筆書きでお墓に廻って、お墓掃除をしてお線香上げてお彼岸の準備完了。
午後からは「木魚」の修復跡の傷隠しをします。使う漆は錆びつけ漆 → 傷物 Vs 正常の物
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さて、大鏡の台座袴の畔挽きノコギリの続きです。冒頭で言い訳をしたように真っ直ぐ引けないので、切り口が芸術的なのです(またまた言い訳^^)。今回の場合、タテ引きなのでなおさら難しいのです。理由は、①切り口が長くて深いので切った板の切り口に鋸刃自体が締め付けられること、②畔引きなので刃が薄くて切りクズの排出がスムースにいかず、これまた鋸刃自体が重くなることです。
そこで、昨日もやった両端に鋸刃の逃げる場所を作ります。
そうしてシコシコと畔引きノコギリを引いて30分、ついに切り取ったのです。