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ホゾ引きノコギリの限界

2017年03月13日 | 工房日記 | Comment(0)

2017/03/13

 

 大鏡の袴を作るのに悪戦苦闘しています。”ホゾを2か所切れば先が見える”と、いとも簡単に考えていたのが大きな間違い。ホゾ引きノコギリはそんなに深く、そんなに長く切れないことが分かったのです。それも繊維に沿った縦引きだったので時間が掛かるは曲がるはで、4時間もかかっちゃいました。

 

朝の空模様と夕方の空模様を比べてください。不安定な一日でした。

 

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こちらはどちらかと言うと、定食コースのような朝食です。

 

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久しぶりに塗った栃材の器、切削傷と木端口部分の荒れが目立ちます。このまま塗っても同化しないので、手順をひとつもどして錆びつけ漆でお肌を整えます。

 

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砥の粉が入っているので、全体が艶消しになります。乾いたらウエス塗りをしてみましょう。

 

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次は、袴材の製作ゲージを実物に合わせて精度を確認します。ぴったしカンカン!。

 

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お昼はとろろウドン。→ 工作室を借りてホゾきりです。

 

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途中までガイドソーでガイド溝を切ってからホゾきりノコギリの出番なのですが、これだけのキョリ(75cm)と深さ(6cm)を最後まで引くのは無理でした。

 

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結局は、節のある部分にひっかかったのを機会に、3分割にしてノミの出番。

 

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ここまで4時間、時間切れです。鏡の入る部分のホゾ切りは、また明日。

 

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午前中に塗った「菓子器」の錆びつけ漆は糊(水分)が入っているので、もう、乾いています。切削傷も木端口のスカスカも目立たなくなったので、次伊勢早漆のウエス塗りの出番。

 

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