拭き漆工房うたせ
拭き漆工房うたせについて

竹合材板の折敷作り

2024年03月07日 | 工房日記 | Comment(0)

2024/03/07

 

 孟宗竹にせよ竹の合材板にせよ、乾燥状態を見極めるのはには相当な経験値が必要です。孟宗竹は急激に乾燥させると割れの要因になるし、合材板は真平な板などありえず既製品を見てみると必ず2枚貼り合わせてあります。反っている物同士を貼り合わせて反りを打ち消すのです。

 

まず自家用の陶磁器の割れを修理します。大分、金継ぎも施工例が増えてきてスイスイ作業が進みます。弁柄+生漆のブレンド漆を細筆で割れ目に埋めていきます → 乾燥室で一晩お寝んね。

 

IMG_7900 IMG_7901 IMG_7905 IMG_7903 IMG_7906 IMG_7907

 

翌日、代用の金粉を蒔き → もう一晩乾燥させ → 残りの金粉を払うと完成です。

 

IMG_7909 IMG_7910 IMG_7911 IMG_7913 IMG_7914 IMG_7915

 

さて今日の本題の竹の合材板ですが、4mm厚の合板です。たぶん肉厚6~7mmの竹材を幅2cm

くらいに精密に割いて→接着して合板にして→表裏ともプレーナーをかけて4mm厚に仕上げるものと思います。ただし、プレーナーをかけて平たん化しても表裏の密度は異なるので、反るわけです。対処の方法として、反った内側を雑巾で濡らして伸びているうちにボンドで接着します。

 

IMG_7918 IMG_7919 IMG_7920 IMG_7921 IMG_7923 IMG_7924

 

こうして矯正接着したまま一晩ほっておきます。翌日、底辺を台形に加工して荒仕上完了です。

 

IMG_7925 IMG_7927 IMG_7930


ホーム

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>