フォトフレームの木地固め
2023年03月06日 | 工房日記 | Comment(0)
2023/03/06
外注加工していたフォトフレームが出来上がってやっと帰ってきました。
写真をホールドする方法にかなり注文を付けたので意見交換をしながら試作を繰り返していたのです。例えば、四隅にルーターの逃げを取っていいかどうか、表面の額縁加工は45°ビットの入りはいいが引き上げ時は手元が見えないので最後の決めは手加工(ノミ仕上げ)でいいか?。
そのたびに試験加工してもらっていたのです。
仮組をします。裏面から見た画像 → アクリル板に入った写真(2mm)とスペーサー(5mm)が入ってぴったり裏ブタがフレームと面一になります。
外注加工は二組お願いしました。ひとつはお客様から預かった檜材セット。もうひとつは私の手元に置いて今後の制作見本とするアラスカ檜(スプルース)の本体と裏蓋セットです。#360と#600にあたる3Mのスポンジサンドでサンディングします。ここで全ての傷をチェックしないと後々後悔することになります。
午後から日が差してきたので屋外で木地固めをします。使う漆は、黒中漆の10倍希釈液。今回のアラスカ檜は導管がハッキリしません。それと脂分が多いので反発箇所が多くてあまりきれいではありません。対して日本檜は素直に導管が浮き出てきて好対照ですね。でもところどころに脂分が中から反発していますが、上塗りをすると景色の一部になると思います。