杉厚板材の掬い加工(その3)
2023年02月16日 | 工房日記 | Comment(0)
2023/02/16
だんだんサラダボウルらしくなってきますね。この杉厚板材の掬い加工なんですが、一番厄介な所に差し掛かってきました。縦と横の繊維が交わる部分、掬っていったノミが止まってしまう所です。ノミが止まるとどうしても段差ができます。でもノミの後端が掬い運動をするだけの余地があれば、つまりはノミの先端がどちらかに逃げてくれれば繊維を断絶しなく済むのですが・・・。
どうしてもノミが止まる部分は、むしろ一旦きちんとノミを止めて、双方向からノミが進んできてささくれ立った部分を別のノミで掬います。
次は、その部分を平たい掬いノミを使って円を描くようにして段差がなくなるまで平らにします。これで荒仕上が終わった段階。次の工程は繊維の引っ掛かりが取れるまでサンディングです。今日の日没はちょっと雲がしゃま。もしかしたらダイヤモンド富士だったかも・・・。