夏場の漆塗り
2022年07月28日 | 工房日記 | Comment(0)
2022/07/28
漆と夏は切っても切り離せません。漆掻きののシーズンは6月から9月いっぱいくらいまで。搔いたばかりの生漆は不純物や水分が多いので精製したりなめしたりします。その仕事もさっさとやらなければなりません。まごまごしていると乾き始めちゃいます。
でも日本の夏は漆を塗るにはうってつけです。漆が柔らかくて伸びがいいので作業がしやすく、
乾燥条件にもそんなに気を使わなくても済みます。ところが、拭き漆にとってみると、材への吸収率も良いので通常の塗り方だと濃い目の仕上がりになります。そこでナチュラルに仕上げるには、塗ってはすぐ拭き取る方法で進めるしかありません。
ところが、お櫃の「さわら」材は特に漆の吸収が良いので、真っ黒になっちゃいいました~~。
午後5時半の西の空 → この時期には珍しく富士山が → ヒノキ材の板のサンディング。