「香炉」上部の彫り
2017年05月04日 | 工房日記 | Comment(0)
2017/05/04
「香炉」の上部は、両手を軽く合わせて指の隙間からお香が立ち上る仕掛けになっています。
見本は、人間の手の形を若干デホルメして、しなやかに反り返った指先が特徴です。
さて、材料を円筒形に挽いてもらったので(ウッドターニングでは当然の帰結なんですが)、
かなり贅肉を落とさなければならないのです。その贅肉落としがこの作品のキーポイント。
今日は、禁じ手のオンパレードでした^^;。
朝食メニューからUPします。空模様はパッとしていなかったので撮っていません。
まず素材に中心線と肝心線を描いて → 横方向の寸法を図ります。
両サイドは若干平面になっています。お香が立ち上るための窓を座繰るため予備孔を空けます。
10mmと6mmのドリルで乱雑にこじ開けてから → 電動ノミと小刀の出番。
さてこれからが本番です。指を3次元に浮き上がらせるには、どこが贅肉か見極めることが必要。
もし、ずるっと刃先がすべったら、オシマイ。やり直しはききません。
まず5本の指を三角刀ですみわけしてから → 親指と小指の外形を浮き上がらせます。
結構風が強かったのでゴミ袋のなかに突っ込んで彫っていきます → 午後4時、今日は終了
今日は一歩も外へ出ていなかったので散歩に出ました。