古~い漆器のくすみ取り
2022年08月24日 | 工房日記 | Comment(0)
2022/08/24
知り合いのもうじき白寿を迎えるおばちゃんから、古~い漆器を頂きました。どのくらい古いかというと、そのおばちゃんのお姑さんの嫁入り道具だということ。だから明治時代の物です。
いきさつは、古いものを処分するので目利きして欲しい!と言うことでしたが、使っていない漆器はひび割れたものが多く、なんとか修復できそうな物は3点のみ。そのうちの1点を修復します。まず剝がれかかっている部分をできるだけ剥がして → 生漆で全体を固めます。
2日後です。はく離した部分は何回か生漆を塗って表面を整えられるのですが、活きている部分でもくすみが入っているところは、なんとか取らなければなりません。使ったのは磨き粉(練り歯磨き)と食用油で作った研磨剤。↓使用前(中央部分)Vs使用後(立ち上がり部分)です。