栓材と栃材の塗り(その3)
2020年06月26日 | 工房日記 | Comment(0)
2020/06/26
今手掛けている栓と栃のお椀類の仕上がり具合が今までと違うので戸惑っています。
改めて調べてみたら、今回手に入れたのは、丸太を輪切りにした材からお椀を挽きだす縦木取りの方法ではなく、厚手の板からお椀を挽きだす横木取りでした。
横木取りは縦木取りに比べると倍の力に耐えられるので薄手の椀によく使われます。ひずみが出やすいのと小端口が両脇に出るのがマイナス面。その小端口は塗れば塗るほど黒くなります。
下の画像は専門書に出ていたものです。輪切りの丸太の下が縦木取り。上が横木取り。
この二日間の塗りの状況です。生漆の一回目の上塗り → 二回目のウエスによる拭き漆。