満蒙開拓入植率
2020年04月05日 | 工房日記 | Comment(0)
2020/04/05
先日、九十九里のアンティーク・ショップで手に入れた黒漆の椀の箱を開けてみてびっくり。
昭和の初期~昭和15年くらいの物かな?と推測されます。当時の世相が分かる新聞記事の包み紙が2枚がありました。「満蒙開拓入植率」と「独軍の白蘭侵入」です。前段は昭和10年以降入植者が減っていてゆゆしき事態だ!との記事。後段はドイツがポーランドへ侵入したのは1939年だから昭和14年のこと。その昭和物のお椀の化粧直しを始めました。
三食メニューの記録です。
昨日から塗っているケヤキ材と称した花王は、私の見損じでした。あまりにも漆の吸収が多い
ので、たぶん導管のひねくれ具合から杉材それも神大杉だと思います。改めて構え直しです。
その箱には「黒武之?椀・二十人前入」となっています。埃を払って塗れ雑巾で拭いて中身
を確かめました。全部で19椀。ほとんどの物が使用した痕跡があります。
今日は、お椀本体の内側だけ生漆で汚れ落としです。