実験、失敗の巻
2018年11月16日 | 工房日記 | Comment(0)
2018/11/16
只今進行中の「センサーライト台座(その2)」は、仕上げの塗り方を変えようと思っています。はい、拭き漆ではなく本漆塗りの方向です。本漆塗りは、木地固めが終わったら、その次の工程として下地を付けて研ぎだす方法と下地は付けずに何重にも塗り重ねる方法があります。
今回は、下地を付けて → 研いで → 黒中漆を載せてみようと思います。以前何回かトライしましたが上手くいきませんでした。今回は、まず木片を使って実験をしました・・・。
朝の記録です。
朝一番から塗りに入ります。明日の手作り市に持って行くお椀のお化粧直しから。
次に、2種類の下地剤を作ります。ひとつは砥の粉が入った錆び付け漆。これはいつも使っている厚化粧用の下地剤。もうひとつは、地の粉+上新粉糊+生漆=輪島塗の下地剤です。(地の粉は珪藻土を焼いて粉末状にしたもの、堅固な下地が形成されるが研ぎ出しが手強い)
使った試験片は八角形に切り落とした残りの角材です。やはり地の粉入りはぼてっと分厚くなるのでスムースな表面が出来ません。まあ研ぎで何とかなるかなぁ?と思ったのが大きな間違い。
今日は金曜日なので買い物にお付き合い → お昼はコストコのフードコートで@180のホットドッグ → 帰宅してからは、明日の手作り市に持って行く作品を箱詰めして積み込みです。
朝一番で塗り作業を始めたのは夕方には乾くだろう!と踏んだのですが、いかんせん下地剤を厚く塗ったので、表層は乾いていたものの、中身はまだ未乾燥でした。最初に#600で水研ぎして表層が綺麗になった時点では、錆び付け漆の方がそのまま使えそうとルンルン。でも、2度目に#1000のペーパーを当てたらぬるっとした感触が伝わってきて、下地が出ちゃったのです。