金継ぎ作業(その3)+α
2024年01月12日 | 工房日記 | Comment(0)
2024/01/12
金継ぎ作業は3段階目の作業に入ります。欠損部分を形成するための漆、コクソ漆と言いますがそれを作って欠損部分に埋め込むまでを紹介します。
材料は、透き漆(生漆の水分を飛ばしたもの)・綿の微細粉・木くず・ご飯粒で作った糊です。
ご飯粒以外は持っていないので似たようなものを作ります。透き漆は生漆の水分を飛ばすためよく練り込んだものを作り、綿の微細粉はカミさんの化粧用品を流用して、木くずは蒲鉾の板をヤスリで削って作りました。それを順次練り込んで耳たぶくらいのパテ材をつくります。
いきなり預かったお椀に施工できないので、娘宅の角の欠けた磁器皿でテストします。もたもたしていると乾き始めてしまうのでテキパキと。ところがなかなかうまく成形できなくてあっちこっちに漆が飛び散り、しまいには指先に木くずを付けて(べた付かない)手作業で成形です。
テスト作業が奏功して、本番ではあっさりと埋め込み作業が出来たのでした。
本日の+αの仕事は、ブックケースを一旦仮組して→艶消し白のウレタンでコーティング。
相方のブックケース(二階部分)も同様の作業をして→乾いてから組み立てです。