必ず、左側へ
2014年03月16日 | 工房日記 | Comment(0)
2014/03/16
本日の話題も昨日の続き。
通称、漆風呂と言われている塗った漆を乾燥させるシステムは、風の流れもある程度確保できるようになっているのですが、この乾燥箱は母体が衣裳ケースを利用しています。
内側には杉板を張ってあるのですが表面積が足らなくて保湿能力があまりありません。そこで、濡れ雑巾の登場となるのですが、密閉度が良すぎてこんな結果となります。
この水滴が作品の上に落ちたら一巻の終わりです。そこで、新聞紙を4~5枚重ねて吸湿紙としています。
作品の出来具合は上出来です。
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ルーティン・ワークの空研ぎをすると、凹凸の凸の部分が際立ってディンプル効果が出ます。
上塗りは”摺用生漆”。まずタンポを使って漆を置いていって、その後手で塗り広げます。
塗る作品と余った漆をこすり付ける作品の位置関係を間違えると大変。必ず塗っている作品を左側に置きます。でも一瞬、どちらがどちらか分からなくなる時も・・・。
最後に残った漆を小物類に塗り付けます。
この方法だと、使ったウエスはこの一枚だけ!。一石三鳥くらいの価値あり。