佳境に入る
2014年03月17日 | 工房日記 | Comment(0)
2014/03/17
今取り組んでいるラオス松材の小物類、檜舞台にデビューできる物になるかどうか正念場です。おめがねに適うかどうかの目安は、主役のタンブラーを邪魔しない物、他にない個性を持っている物、リーズナブルな価格であること、同じような物を50個そろえられること、なんです。
私が一番固執していることは、他に例のない個性を持っている物の探求です。ラオスの松材は堅くて油っ気があって、漆とは相性が悪いだろう?ってなところを打ち破ろうとしています。
試行錯誤しながらでも一連の作業の流れが最も面白い部分にさしかかりました。これまで上塗りを2回行って渋い鈍い奥の深い黒い輝きを放っているので、今までの経験では、これでファイナル。これ以上塗るとギラツキが出るので他の材では3度目の上塗りはしません。
思い切って、天王山を超えてみます。60数個の小物類の3度目の上塗りに入ります。
まず、乾燥室と乾燥箱に充分な湿り気を与えます。塗るものはこの通り↓勢揃い。
今日は究極の手塗りです。筆もタンポも使いません。そして、塗る順番を間違えない、絶対的な方法はこれ!本塗りの作品は拭き取りウエスの上へ、順番待ちの作品は新しいウエスの上へ!。
昨日は、本塗りは左、順番待ちは右へだったのですが、あれっ?って時もあったのです。
あと残り9個、ゴールが見えてきました。最後は2個同時進行させます。
[本日の乾燥箱と乾燥室の様子]
木目にあたるところが、トパーズ色を呈してきました。明日の仕上がりが楽しみですね♪。
[本日のおまけ]
今日使ったのは、昨日の続きウエス(漆を柔らかく吸収している)と予備のウエス1枚でした。