何かが、ヘン
2014年03月30日 | 工房日記 | Comment(0)
2014/03/30
何かが変!と言っても、このところの読み切れない天候ではありません。今までと同じように塗っている(つもりな)のに、出来上がった作品の色合いが今までと違うのです。
漆は同じものを使用しているし、保存条件は一定しているので、乾燥箱の中で何かが起きているかもしれません。とりあえず、今作業中の作品は今までの方向性を変える訳にはいかないので、先へ進めます。まず、軽~くサンディングして塗りの作業へ。
昨日、なにげなく思ったこと、”生漆の仕上がりがなんとなく赤っぽい”が、本日もより強く感ずるのです。今作業中の作品は同じテンポで生漆の上塗りをしています。
最初から、生漆仕上げの作品は生漆本来の持ち味でそれなりに赤茶けてくるのですが、その他、カリンのカトラリー軍団も、檜のすし台も下地に黒艶消し漆を塗っているのに、赤味が増しています。
ひとつ考えられるのは、この2~3日の陽気のせいで、気づかないうちに乾燥箱の中は、過熱過湿状態になっているのかもしれません。いわゆる”焼け”ているの状態、漆風呂が過熱過湿状態だと、漆が縮んだり色合いが濃く出たりするのです。乾燥箱用の温室時計が壊れていいるので失敗の巻かもしれません。
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急速に発達した低気圧が通り抜けて行ったようです。台風一過みたいな空模様をギャラリーの出窓からパチリ。
午後5時に帰宅してからもゴーゴーと風の音。TVのニュースで”千葉市は風速28m・・・”をみて、転ばぬ先の杖をかいました。やはり、空模様も何かが、ヘン!です。