栃材九寸盆改盛り皿 の塗り(その2)
2024年10月31日 | 工房日記 | Comment(0)
2024/10/31
栃材九寸飾り盆を削って盛り皿にしています。その上塗りの2回目です。
この作品は試作品なのでいろんな荒業・新手を使っています。荒業の最たるものはプレーナーで厚みを削り取ったり、今回は艶を出したいので拭き取りの際、絹織物の裏地を使ってみました。
その前の前に、エイ2体のお化粧直しです。この↓スワンは同じ時代に作ったもの。陽が当たるところに置いてあるので、紫外線で色が抜けてあせています。こちらも塗り直しましょう。
本題の前に、娘宅から預かっている磁器グラスの金継ぎです。
折れた跡が細い線なので注意深く漆を盛るため、ジグを作りました。カミさんと二人係での作業です。カミさんがゆっくり回転させ、私が糸を引っ張りながら、糸に含ませた漆をなすり付けていったのです。一旦盛り付けた漆を30分くらい乾わかしてから → 代用金粉を蒔きます。
やっと表題の作業の説明です。今回で3回目の上塗りなので手塗りで行いました。赤い絹布は肌襦袢の裏あて生地のようです。杢が浮き上がって見える段階で拭き取りたくはないのですが、眼に見えない埃が付いてるし、手塗りだとやっぱり均一化は難しいのです。あと2回は塗ります。