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4.フィリピンの道路事情

2012年08月11日 | コラム | Comment(1)

4.フィリピンの道路事情

 

 今回の旅行で使用した陸上の交通機関は、バス・タクシー・ジープニー、それとバイクを改造したカゴ付き輪タクの4種類であった。これまで欧米を旅行したときの主要な陸上交通機関である鉄道とレンタカーは最初からメニューになかった。理由は、フリッピンは鉄道網が完備されていない、道路が分かりづらい、マニラは渋滞がひどそう、地方は道がボコボコらしい etc。それに・・・・ジープニーにも乗ってみたい。郷に入っては郷に従おう!と決めた次第である。

 

マニラから目的地バギオまで250Kmのバス旅行の道中を紹介しながら道路事情を語ろう。 まずは渋滞!バスターミナルを出発してからマニラ市内を抜け出すまでに1時間かかった。Victory Linerのターミナルは南に下る方向にあるが、目的地は北、Uターンして反対車線に行かなければならない。そのためには、片道4車線・約4kmのEpifario De Los Santos Avenue(通称EDSA通り)を一番端っこまで行ってUターンするしか方法がないのである。

理由はEDSA通りの中央に市電が走っているから・・・。

 

 マニラが渋滞する理由として、車が多い、道路が狭い、運転が荒い、ルールを守らない、バスやジープニーが多い、鉄道が少ない等々がある。 特にジープニーの運転手は客を詰め込めば詰め込むほど収入が増えるので乗客の乗り降りのための急停車や急発進、車線を無視した割り込みが渋滞に更に拍車をかけている。

 

ちなににジープニーには看板が二つあって、ひとつは愛称(たとえばドラエモン号とか)と、もうひとつは、行き先方面が書いた看板がどこかにあり、自分の方面の車を捕まえてどこでも乗り降りすることができる。 運賃は10P~遠くても25P、日本円で20円~50円くらい。 入口の背丈は結構低いのでうっかりすると頭をゴツンとぶつける。対面するベンチシートに前から詰めて座るルールになっていて、あとから乗った人は先に乗った人に小銭を手渡すと順番に手渡し、運転手まで届く。お釣りがある場合はその逆の経路をたどって返ってくる。この連係プレイと阿吽の呼吸はみごとである。

 

マニラからはルソン島北部へ伸びるNLEXと南部へ伸びるSLEXの2つの有料道路がある。バギオへは全長84KmのNLEX(The North Luzon Expressway)に乗る。バスは一路バギオへ。

 

 メトロ・マニラを抜けるとすぐに田園風景が広がり、遠~くの北の方角に山が見える。 「あっ、あれが目的地の方角! そんなに時間がかかるのかなぁ?」。 その時点では出発して1時間半くらい。あと200Kmくらいかな? と思いつつ、どこまで高速で行けるのか、その先がどうなっているのか全く分からない。

ところで、この高速道路どこかで見たことのある造りじゃない? 特に料金所は違和感がない。後で知人に聞いたところ日本の援助で完成したとのこと。どうりで他の道路と出来が違っていました。

 

 道路の話ですが、前述したとおりバギオ行きはゴールデンルート。地図上では高速道路や幹線道路で繋がっている。だが・・・・、有料道路が終わった瞬間、様相が一変した。一応、「幹線道路」と銘を打っていても、片道1車線だったり、ボコボコ道だったり、住宅街を通り抜けていたり、山道なのに谷側にガードレールがなかったり・・・・・(怖ワ!)。幹線道路さえこの様子、他の道は推して知るべしである。

 

特急バスはエアコンが効いていてサスペンションも良く出来ているせいか、ボコボコ道を飛ばしても乗っている人にはそれほど不快には感じない。ひどいのは道路わきをへばりついたように走る輪タクと道路沿いの家、それと歩行者。 特急バスは小石を跳ね飛ばし水溜りのドロ水をはね散らかして走り過ぎる。

 

「特急」バスでも6時間近くかかる理由は高速道路を降りたらすぐに理解できた。片側1車線の道路を、荷物を満載したトラック、各駅停車のバスがノロノロと走り、輪タクは道を譲らない。対向車線も同じような状況で追い越しもままならない。飛ばせる時とノロノロ運転を強いられる時の割合は圧倒的に後者の方が多い。

 

市街地では歩行者の飛び出しに要注意、平気でバスの前を横切る。また輪タクがお客を拾うときの急ブレーキやその輪タクがお客を乗せた瞬間に合図なしに方向変換をするのは当たり前、そのたびにクラクションの華やかな出番となる。

 

 特急バスが圧倒的に優位なのは、車体の大きさから来る押し出しの良さとクラクションの音の大きさ、パッシング光線の強さか?追い越し禁止道路をその迫力でノロノロ車を追い越していく。最前列に座っている私といえば、そのたびに自然反射で足を突っ張る。 昨夜の寝不足がどこかへ吹っ飛んでしまう。

分かってもらえるよねこのスリル。

 

 

 

バギオは標高1500mの高地に位置している。麓から約50Kmの間、山道となる。あいかわらずノロノロ車が「あえぎあえぎ」ながら急な坂道を登って行くのである。彼らもペースを落とす訳にはいかない。一旦止まったら・・・・そう、走り始めるのが容易ではないのである。

 

 

 

 

驚くことに、特急バスは、前方が見通しのきかないカーブでも隙あらばノロノロ車を追い越していく。そのたびに手すりをギュッと握り目もギュッとつむる。おまけにバギオが近づくにつれて、霧・霧・霧・・・・・。バギオ到着は予定より30分遅れて午後5時半。もう私の身体と神経はズタズタの状態であった。

 

(フィリピンの道路事情編 The End)


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4.フィリピンの道路事情」に1件のコメント

  1. Maccha より:

    あはは。私はもう慣れてしまったので、そちらの感想はなんだか新鮮です。。。

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