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工房の引越し

2012年07月31日 | 工房日記 | Comment(3)

 

2012/07/31 工房を移動しました。

タイトルの「工房の引越し」からすると、どこか遠くへ行ったのか?と想像されそうですので説明しますね。

 

私の工房は、千葉経済開発公社㈱が管理運営するアート・コミュニティ美浜(建物の名称)内の一角にあります。

約2年間半お世話になっていた部屋は二部屋分あったのですが、出入り口がひとつの構造だったため、間仕切りをして借用していました。

工房の紹介ページやこの日記の画像でお分かりのとおり、ロフト構造なのと変形部分に作業台を置いていたので、より広々と感じますし、水回りの位置関係も良いといったメリットがありました。あわせて、間仕切りの向こう側を素材置場等に使っておりましたので大変助かりました。^^/

 このたび、新たなアーティストさんが参入される計画があって、この部屋を2分割することとなりました。

この部屋はメリットも沢山あったのですが、風の強い日には天井の埃が落ちてくるとか真西に向いているため真夏は部屋の温度が40°に達するなど漆を塗る環境としてはデメリットの面もあるのです。加えて、2分割されたもう片方の部屋には現在窓がありません。新たに窓を設置する話もありましたが、この際より採光条件の良いアート・コミュニティ美浜内の別の部屋に移動しました。

 

これまでの部屋が倉庫風の作りだとすると新しい部屋はマンションのひと部屋といった感じになります。容積率も半分くらいになった感じですが、東側が全面ガラス窓なので明るく、自然の光が狭い部屋を広々と見せてくれます。

工房を引越しするにあたっての問題は、これまで創り上げた作品を保管する場所と素材置場でした。素材を置く場所はこの建物内の共用スペースを利用させてもらうにしても、膨大な点数の作品をどうするか・・・?

 

画像は、あたらしい部屋の一角に作り付けの棚を設けることにして作業をしている様子です。

材料はDIYショップで入手したSPF 1×3材と野地合板。それにオイルステイン(ウォールナット)を塗りました。

工法はSPF材をスケルトンにしてそれに天板を固定することで強度をかせぐことを考えました。

プロはこの方法をたぶん嫌がりますネ。スケルトン構造にするにしてももっと太い角材を使います。角度がキチンと出るからです。もともとSPF材は製材精度があまり良くないのと節が多く、塗料を塗るとソリが出るなどの理由です。

しかも4段も重ねると一か所の誤差がどんどん広がります。私はそのへんを承知の上でエイ・ヤァ・・とやっちゃいました。

たまたま自宅のベランダに30cm角のウッドブロックがひいてあるのでその上に置いて正確にケガいたつもり・・・。

そして途中から設計変更して45cm角の張り出しを付けたもんだから部材が余ったり足らなかったり、そのうえ本体も予想通り現場合わせの連続で、でも最後はエイ・ヤァ・・と強制固定しちゃいました。

地震対策として2方向の壁にボードアンカーを打ち込んで完成。この日は作品をアトランダムに棚の上に置いてオシマイ。

あらためて作業椅子に座ってみると、手伸ばせばどこにでも届きそうだし何でも取れそうなので

使い勝手は良さそうです。

畳と女房は新しい方がいいとかなんとか!明るい部屋で心機一転、創作に励みましょう

 

 


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工房の引越し」に3件のコメント

  1. GSの32 より:

    新しい創作物ができることを期待しております。
    個人的には将棋盤や駒に漆を・・・なんてもったいないですよね(^^;)

    • akio_ono より:

      GSの32さん
      その節はまたまた応援団ありがとうございました。

      もったいない・・・! いえいえ、逆なんです。
      理由は漆の耐久性と時間がたてばたつほど奥が深くなる艶と輝きからなのです。
      他の塗料ではそうはいきません。
      使っている人間よりはるかに長生きしますから安いものです。

      将棋盤や碁盤の目盛と将棋駒の文字には最高級の黒呂漆が使われているのですよ。
      なかでも、日本刀を使った太刀盛りは江戸時代から続いている漆芸なのですが、
      現在では、伝承する人が少なくなりました。寂しい限りです。

  2. Maccha より:

    一気に渋い収納棚ができてしまいましたね。。うちの店にも棚作りに来て欲しい。。。オイルステインは今度自分も使ってみようと思います。今度千葉に帰るときは工房にお邪魔しますね!

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