
「円空研究」
2017年04月01日 | 工房日記 | Comment(0)
2017/04/01
今日から4月。年度の変わり目、思いも装いも新たに!とは思うものの、この歳になっては、昨日と今日で新たなムーブメントは起きず起こさず、昨日の続きです。おまけに天候も昨日の続きでブルブル。こんな日は、読書とDVD鑑賞です。
朝の記録からUPします。
「円空」および「円空仏」に関しては数多くの書籍がある中で、私が読んでいるのは、梅原猛著の「歓喜する円空」。哲学者の梅原氏の洞察力は他の書籍とは異なる切り口で、面白く深い。
2度目の借用期間がもうじき過ぎるのけど、また借りに行くことになりそうな気配・・・。
読書の次はDVD。先日(3/27)、BS/TBSで放映してた「円空仏の謎」の録画鑑賞です。少しだけ紹介すると、円空が仏像を彫り始めたのは34歳、その後10年で大きく作風が変わったのです。
上の画像は円空が作風を変えたきっかけの場面。あるお寺の大般若経(それまでは巻物)を円空が、民衆に分かりやすいように折本にしたのです。その際、見開きを利用してその巻ごとに絵本にしたのですが、その内容が詳細絵図からシンプルなイメージの絵となって変化していきます。
表題の「円空研究」とは、円空学会(民間の組織)が発行しているレポートの名前です。上記の分析も「円空研究」から引いたもの。梅原猛も、このレポートと「円空学会だより」をおおいに参考とした!と記述しています。
下の画像は、変化した作風の仏像が埼玉県に多く残っているところの紹介です。
こちらは名古屋のお寺さんで発見された小さな箱の中の千面菩薩。
「円空仏の謎」は微笑みです。全国を鉈一丁とこのくらいの道具を持って歩いたとのこと。