熊五郎の口が・・・
2016年09月14日 | 工房日記 | Comment(0)
2016/09/14
木彫り(ここでは今作っている仏像彫りのこと)の素材は、日本檜です。柔らかくて導管が通っているので、初心者でも彫りやすい素直な材なのですが、微妙な部分を彫刻刀でちょっとひっかけると、パリン!といっちゃいます。
今日は、観音様の口元を彫っていたら返しの彫刻刀が唇に引っかかっちゃって、、、。
まず、朝の定例の画像からUPします。
木端仏はこれで完成とします。表情を創るのは大変難しいのです。彫刻刀のひと彫りで変わるのですが、限界が分かりません。これ↓は文化祭の時、半期ごとに入ってくる新入生に”入会勧誘の呼び水”でプレゼントするようなのですが、かえって、しり込みされちゃったりして^^;。
さて、肝心な観音様の顔立ちなんですが、最初は、余分な部分(削り取る部分)に鉛筆でマーカーをいれます。彫刻刀で彫ると消えるのですが、まるで、熊五郎です。
顔立ちは、立体感が出るように鼻→口元→顎の順に高低差を付けます。その最中に唇のとがったところに彫刻刀がひっかかって、ポロンっと・・・。(顎の下にあります)
気を取り直してやり直しなんですが、目の上を彫ってから小休止。
お昼寝の後は、口元をもう少し掘り下げてチェック。もう少し彫れますね。
あっ、そうそう、「屋久杉の花王」は完成です。屋久杉は漆を入れると、金色に輝きます。
本日ももう一つのノルマ、第九のパート練習です。