はるか黒富士
2015/10/02
今日は「行燈ランプ」の台座を加工してもらうため、知人の木工所を訪ねました。その用事が終わった後に千葉県立美術館に立ち寄ったのです。ちょうど県展の前期分を公開していました。
書道部門の展示の中に、草野心平の書いた詩があったので懐かしく見入っちゃいました。(詳しくは後段で)
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朝の食卓は相変わらずカラフル~~。ビタミンCはバッチリです。
食後のコヒーを飲んだ後はデッキの雨をワイパーでひと拭き。雨対策、効果ばつぐん。
工房作業は昨日の貼りのこしから・・・。風船のすき間が見えるところを補修します。そしてもう一個下部リングを入れます。
午前11時の訪問約束です。場所は、千葉市中央区道場南。リフォーム展示場の一角に木工所があります。玄関を入って左側がショールーム。千葉県産の杉材を使ったモデルルームです。
玄関の右側の杉の扉の中が木工所。ここでは、子供の木工教室もやってます。ここの主のMさんに「行燈ランプ」の台座素材を託します。
と言いうことで、帰路海岸通りを通って県立美術館へ。多分、秋の県展をやっていて、しかも】工芸部門が開催されていることを期待していたのですが、残念ながら10/8~の展示でした。
彫刻部門の中に木彫が一体だけ出展していました。
そして書道部門では、大胆闊達な書が、、。これ↓は、荘子の語で”われ われを うしなう”。
次に長々と見入っていたのが、草野心平の詩・富士山を題材とした書です。
解釈が付いていました。
牛久のはての はるかなはての山脈の その山脈からいちだん高く黒富士
さくらんぼ色はだんだん沈み 上天に金隈取の雲一点
存在を超えた無限のもの 存在に還る無限なもの 祈りの如きはるか黒富士
全文ではなくて、太文字部分は省略されていましたが、全体の構成からは「黒富士」が強調されていて味のある書だと思いました。なぜ見入っていたかと言うと、学生時代に歌った男声合唱曲を思い出したのです。
多田武彦作曲の「富士山」。作詞はもちろん、草野心平です。草野心平の詩は、土臭く骨太の詩が多いので、多田武彦の曲風にピッタリです。(今年も多田武彦、歌いますよ~)
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お昼は、街道筋の蕎麦やでした。裏から見たお店の名前は、”ゆで太郎”です。
帰宅してからは、木工所から預かったお皿2枚とお客様からの預かり物をサンディングします。
全部できずに今日はオシマイ。もうじきここからも、はるか黒富士が望めます。