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17.さよならパーティ

2012年09月30日 | コラム, 工房日記 | Comment(1)

17.さよならパーティ

 

 とうとう最終編の旅行記まできてしまった。3か月間にわたりご愛読ありがとうございました。最終編の書き出しは出発前の裏話から始めましょう。

 

今回の「宝物探しの旅」の日程を決める最終の詰めに来ているころ、不測の事態が起こった。それはEmileeさんがギックリ腰をやってしまい、故郷のイフガオの病院に入院した!とのメールが飛び込んできたのである。

 

 しばらくしてM子さんから、どのくらい治療期間がかかるか分からないので、できたら来比を延期・順延して欲しいとのEmileeさんの伝言が伝わってきた。

私の事情はと言えば、航空券・ホテル・特急バスは全て予約済み、支払いも完了している。その中にはキャンセルできないもののあって、順延はほぼ中止に等しい。そこで、予定通り訪問したい!ただし目的をバギオの表敬訪問に切り替えるから、そんなに構えないで欲しい。体調が良くなったら食事でもしたい、と返事した。すぐに返事が来て、「気が楽になったワ」と言うことで旅程が出来上がった。

 

私は旅の目的を入れ替え、「宝物探しの旅」を第二の目的にし、第一の目的を、拭き漆のデモンストレーションやWork Shop開催に置き直して、勇躍Jetstarに乗った。

 

 その後のいきさつは各コラムで紹介させていただいたいので重複を省くが、一点だけ付け加えておくと、1.Jetstar に記述した「受託手荷物枠30kg」の後日談である。Emileeさんの体調が万全ではないので、もしかしたら、帰りは30kg分の思い出だけを運んでくるかもしれない・・との含みがあった。事実、旅の途中まではそう思っていた。ところが、Mauraさんの追加工所で掘り出し物を見つけ、またPugo村でも龍の彫り物とダラカンの大皿を手に入れた。

 

さて日本まで持ち帰る方法が問題である。

 

M子さんと時間の合間を見てSMへ旅行ケースを買い出しに行った。むらがる店員に一通り講釈させた後、一番大きくて軽くて安いやつを選んだ。2500P。CHAYAでそれらをパッキングすると、「ギョッ!重もてぇ!」大丈夫かなぁ・・?。帰国する際のJetatarのチェックイン・カウンターでの重量検査では26kgでした。これでプロローグ編から展開した話のつじつまが合うことになります。

 

失礼、まだこの話、完結していませんでした。

 

 012/06/02、今回の旅でお世話になった人たちを招いてさよならパーティを開きました。場所はバーンハム公園内の著名なレストラン。本来だったら、お世話になった人、全員をお呼びしたかったのだが、そうもいかない。代表して、Emileeさん・Esminさん・M子さんに来て頂いた。Esmilさんの息子さんにも声をかけていたが、都合がつかなかったようである。この日も午後から土砂降りの雨。そんな中をEmileeさんは腰をかばいながらゆっくりとした足取りで来てくれた。

 

このレストランは地元料理あり、万国料理あり、そして集まりやすい場所でもあることからEmileeさんが選んでくれた。どんな料理が出てくるか楽しみであった。

 

その日のメニューは地元料理のオンパレードとなった。まず乾杯。M子さんと私はサンミゲール・ピルスナー(フィリピンの代表的なビールで、香りがほのかに甘く、サッパリした飲み口のビール)を瓶のままで。お二人はソフトドリンクでカン~パイ。しばらくすると中央にはフィリピン風BBQがどかんと来る。

 

10.Phileppines Dishes – フィリピン料理編でご紹介しましたが、再投稿します。

 

 

画像の通り、肉・魚・野菜・果物の盛り合わせ。 よく火が通った状態でバナナの葉っぱを引いた竹カゴに盛り付けられて出てきた。 肉は豚・鳥の2種、魚は名前が分からない川魚とイカ。 野菜は焼いたナスと青唐辛子それとトマトは色合いとしてアクセント。同じく黄色の果物はマンゴーでした。

 

 

 

 

その他のメニューは、シニガン(酸味スープ)・ピナクベット(野菜の炒め煮)など、すでに私にとってもお馴染みなもの。すべての料理のベースにあるちょっとした甘さは気にならないし、むしろ、ブラウンシュガー・にんにく・魚醤・カラマシー(シークワーサーの仲間)を混ぜ合わせたディップスは欠かせなくなった。

 

食事の間、話ははずんで、未完成の拭き漆作品のこと、Emileeさんの新しい工房のこと、ご主人のSantosがこの夏新潟県へ来ること、M子さんの抱負・・・・etc.。

私からは、

 

“Please tell me Why does your products created a friendly atmosphere compare with others? ”

「貴方の作品を見ていると気持ちが豊かになるんですけど?」と質問をすると・・・。

 

Emileeさんの答えは、

 

“I am a native of Ifugao where the best carvers from, the Banaue Rice terraces. I am in the woodcarving business since I was a child with family. I am fond of woodcarving and I love wood very much.

I have been hold a conversation with wood when I am in the woodcarving.That is my way”

要約すると、“一朝一夕に出来上がったものではないワ。 木と対話しながら仕事をしているの・・・”でした。

作風は自分のライフスタイルから!とのアドバイスを頂きました。

 

記念写真を撮る場面での話。 まかないご飯を食べている最中の2人のボーイさんにシャッターを押してもらうように頼むと、心地よくOK! でも結果をご覧ください。

 

 

チャッカリ2人とも真ん中に収まっています。これもまた良い思出です。

 

来年の再会を約束してそれぞれの家路についた。

 

エピローグ

 

 初めはどんなことになるか予測がつかないフィリピン旅行でしたが、「それぞれの場所で」「それぞれの場面で」しっかりと「足跡を残してきた」。 次回、それをトレースすればより深くフィリピンを知ることができる、と思っている。

 

月並みな表現ではあるが、今回の「宝物さがしの旅」で探し当てた宝物は、拭き漆の素材(木地)はもちろんだが・・、やはり、何と言っても「出会った皆さんの温かい人情」であった。

 

(フィリピン旅行記 完)

 

 


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17.さよならパーティ」に1件のコメント

  1. GSの32 より:

    お疲れ様でした。
    素晴らしい宝物が見つかってなによりです!!

    お忙しいなか更新していくのは大変かと思いますが、がんばってください!!

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