拭き漆工房うたせ
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小休止(その1)

2014年05月12日 | 工房日記 | Comment(0)

2014/05/12

 

 今日と明日は勤務日につき、にっぽん全国「職人の技」展はアトリエ花篭さんへお任せです。

 

午後3時、工房到着。今日は以前お求めいただいた作品と同じものを・・・と言うオーダーが入ったので、在庫を引っ張り出してお化粧直しです。

作品は、「地の粉蒔き丸盆」です。素材は2年前にフィリピンへ宝物探しに行った時に持ち帰ったものです。樹木の種類は分かりませんが、素直な導管が通った比較的柔らかい材でした。

買い求めた製材所では、”ダラカン””ダラカン”と言ってましたが学術名ではなさそうです。

 

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左上の30cm/cmの丸盆です。木地固めの次に生漆を塗って乾かないうちに地の粉(珪藻土を焼いて粉砕した物)をまき散らしたものです。地の粉は輪島塗りなどで下地造りに使います。漆の中に入って乾くとカチンカチンになるので、仕上げには錆び付け漆を拭いて柔らかい表情にしてあります。

 

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お化粧直しは、地の粉錆び付け拭き取りにしました。よい表面強度を増す作戦です。

まず手持ちの糊が無いので、糊作りから始めます。上新粉1を水4の割合でとぎます。

 

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強火にして30秒くらい、ふつふつと煮立ってきたら弱火にして粘り気が出るまで根気よく。

 

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地の粉に2割の上新粉糊をブレンドします。次に生漆を同量加えて良くブレンドします。

 

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ここから先は、お馴染みの手塗りです。

 

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時間に余裕があったので、ラオス産カリン材のカトラリーの木地固めをしました。

 

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