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和紙貼り、開眼!

2014年02月20日 | 工房日記 | Comment(0)

2014/02/20

 

 雪模様の前線が南の海上を通り、かろうじて晴れ→曇りの一日。まだ、日陰には雪が残っているので、こんな天気予報が外れるのも有難いことだったりして・・・。

 

今日は集中して工房作業を行いました。

まず、ラオスのマンボー皿と小皿をギャラリーに載せるための写真撮影。ピントが合いません?

 

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今日の作業予定は、「風の盆(S)」と栓材の大皿に和紙をはります。その和紙の裁断から・・・。

 

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昨日紹介した生漆の曲げ物を開けます。油紙とプラスチックのバンドで密封してあります。

 

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上澄みの空気が触れた部分は、もう、少し茶色くなっていますが、もともとは乳白色。

 

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2~3枚分の必要量だけ取り出して、またまた密封します。まずは従来の方法で塗って→張り付けて→バレンで空気を押し出しながら密着させます。

 

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この方法だと、どうしてもシワが取りきれないのと結果的に塗りムラガでてきます。乾けば分からないんですけど、それよりも角々と辺の密着度が勘でしか判断できません。

 

上右の画像から、手順を変えてみました。まず、漆を全面に薄く延ばして和紙を仮置きします。

そして、手のひらで空気を押し出してから、端をめくって和紙の裏側に直接漆を塗り足して元に戻しながら手のひらで密着させます。一旦空気が抜けているのでピタッと貼りつきました。

 

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問題は、この手を使って素材の向きを変えたり引っくり返したりするので、漆が他のところに着かないようにしなければなりません。小物を用意しておいてこの漆を塗り付けるといいですね!

 

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もうひとつ進化したのは、微妙に曲面が変化しているので、のりしろの部分の和紙にストレスがかかって、角々や片が密着しないことが分かったのです。で、鋏でちょんちょんと切り込みを入れたらストレスが幾分か解消されたようです。

 

一気呵成に(この言葉、良く出てきますね^^;)、栓材の大皿に挑戦します。

 

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うまくいきました。でも、表側に漆が着いていたら大変なリカバリーの作業が待っています。

 

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この寒いのに、海を見に行きながら帰りました。ブルブル!この寒いのにバーベキューの看板が出ていたので、追いかけてみたら、

 

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年末年始を除いて、一年中やっているんだと!! もちろん、誰もいません!!!

 

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花の美術館の前庭も先日の雪でかなりやられています。

 

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