ペース配分
2014年02月17日 | 工房日記 | Comment(0)
2014/02/17
この住まいに14年間住んでいて、初めての現象です。(今まで気が付かなかったのかも・・・) 午前7時15分。朝日がアパホテルの三角窓にあたって反射しています。そしたら、
ダイニング・ルームにまで反射光が差し込んで面白い構図となっていました。こちらは西向きなので朝日が当たるはずはありません。
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さて、漆の乾燥とは、単なる”乾く”という現象ではなくて、漆の中に含まれる酵素が一定の条件下で高分子となる化学変化が起きるのです。その変化を一定の速度で起こすためには、ショックor触媒or環境の変化等何か手助けが必要です。答えは、環境の変化なんですが、その一定の条件を保つために大変なエネルギーも必要なんです。
もってまわった難しい表現をしましたが、冬場は、温度と湿度を20時間一定に保もつのが難しいので、出来栄えが安定しません。このところ、作品の種類と塗り方があっちに行ったりこっちに来たりしていますが、ペース配分を考えて(様子を見て)のことです。
工房では、エアコンをONのままにしたり電気座布団の上に濡れタオルを置いたりして工夫していますが、肝心の乾燥室の中の状態は安定していないようです。まずもって、エアコンの温風は湿度を取りますよね!だから真逆のことをやってる訳で、あまりよろしくありません。
ギャラリーも工房の中にも確実に春の日差しを感じます。ペース配分の答えは、安定した陽気になるまで、ぼちぼちやるか!なんですね。今日はラオスの松材に上塗りをしました。
本日の乾燥室の様子です。