準備と手順
2014年01月31日 | 工房日記 | Comment(0)
2014/01/31
早いもので、今日で1月も終わり。つい昨日まで新年会だ新年会だと大騒ぎしてたのに・・・!
本日は午後3時~3時間の作業予定を立てていました。いつぞやも書きましたが、正味の漆塗りと拭き取り作業時間:準備と後始末の割合は、1:1の割合です。効率よく進めるためには、準備と手順の想定問答が大切なんです。
まず今日の作業予定の作品を並べて、
手順からすると、3M Micro Fineでの空研ぎ → タモ材の子供用椅子の座面の加工です。
今回は座面の板を目釘で打ち付けることとしました。下穴に目釘を差し込むと頭が出っ張ります(下左画像↓)。そこで、有り合せの工具で目釘が潜り込むように座面を座ぐります。
うまくいきました。目釘の下穴全部を加工します。(塗りに入ると追加工はしたくありません)
これで準備作業は終わったのですが、漆の種類と塗る道具の手順を考えて黒呂色漆と筆を用意しました。対象の作品はバターナイフ2種類です。
最初に注文品から。肝心な糸巻の加締め口にどっぷりと漆を乗せます。同じように・・・。
ここで、筆と小鉢は御用済みなのでテレピン油で綺麗に洗います。筆には洗い油を含ませてラップで巻きます。次は我が家のバターナイフのリペアーです。使う漆は摺用生漆、それとお手製タンポ。このタンポは最後まで使い続けます。 → 乾燥箱の最下段に鎮座ましましです。
同じ生漆とタンポでデーニッシュ・バターナイフ13本を塗って最下段に並べます。同じ材料と道具でタモ材の子供用椅子の上塗りをします。
手順は、塗るべきものと塗りの段階、それと使う道具が行ったり来たりしないようにすることがポイントです。 → 今日の乾燥箱の様子です。