オーダーメイドのバターナイフ
2014/01/29
このところバターナイフづいています。
デンマーク100均のバターナイフの塗りが軌道に乗っていて忙しいさなかに、バターナイフの注文が入りました。なんと、我が家で使っているのと同じ物を作って欲しい!との難題。
どこが難題かというと、我が家の数あるバターナイフは全て一品物or試作品or耐久試験の物なんです。まず、同じ素材が無いので作らなければなりません。注文はその中でも一番手間がかかる物なんです。
下左の画像は市販品のバターナイフを手巻加工して現在使用中の物です。これと同じ物を!!。アガチス材の角材に形状をマーキングして糸ノコで切り出します。
これ↓は、ずいぶん前に切り出して成型まで済んだものです。
ここで、糸巻巻糸巻巻する手順を忘れちゃったので^^;、別のバターナイフでやってみました。
使っている糸は手芸用の麻ナイロン混紡の糸です。まず、最終仕上がり口から隠し溝に糸を乗せて、巻口に糸をダブらせて(このへんは文章で説明するのが難しい!)巻き始めます。
テーパー状になっているので細い方から太い方へゆるみが無いように爪で押さえこみながら巻いていきます。途中で緩んだり重なったりしたら、その所まで巻き戻してやり直し。最終仕上がり口には最初の糸口が待っているので、ギュッとカタ結びで縛ります。漆を塗るとカチンカチンに固まります。
注文品の素材に糸巻用のホゾを作ります。糸の太さは、1mm。その分だけ小刀で削ります。
書斎の机の上に小さな作業台を乗せて慎重にホゾを切ります。あらかた出来上がったら、金ヤスリで追い込んでいきます。まだまだ、精密仕上げではありません。この段階で、V字の小型の彫刻刀で隠し溝を掘っておきます。ここでタイムアウト。工房へ出かけます。
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工房ではやるべきことをサクサクと。まず、小物類の上塗りです。
次にタモ材の子供用椅子の錆び付けです。(ここまでが本日の作業予定でした)
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飛んで帰ってから、注文品のバターナイフの糸巻までやってしまいます。
曲線が複合しているので緩まないようにしなければなりません。→ できあがり!!。
[本日のおまけ] - その①
3年ぶりに絵画が復活しました。3年前の東北大震災で壁から落ちて壊れた額縁を引っ張り出して裏側だけ修理。なんとか元の位置に戻しました。でもまだ額縁自体は修理が必要です。
[本日のおまけ] - その②
デンマーク100均バターナイフと栓材の大皿をギャラリーにUPします。
名前は、デンマーク100均バターナイフ → デイニッシュ・バターナイフ / 栓材の大皿 →大皿鉢ネボケとしました。
背景は、デンマークのでデイニッシュ。皿鉢料理に使えそうだからと、ネボケは赤坂にある土佐料理屋さんの名前。それと、いくら写真を撮ってもボケてるから・・・^^;