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11. Asin Wood Carvers Village

2012年09月03日 | コラム, 工房日記 | Comment(0)

 

 

11.  Asin Wood Carvers Village

 

 

 

 Asinはバギオ市を構成する地区のひとつ。その地区に、木彫りの工芸品や木工品を製造する工房が点在している。バギオから北西の方向に10Kmくらいのところにある。山をひとつ越えた緩い下り斜面にへばりつくようにして、その、Wood Carvers Villageはある。その地区の中には、ホッ トスパや南洋植物園もあって、バギオの観光スポットのひとつにもなっている。

 (上の地図上では左上に位置している)

 

さっそく閑話休題

フィリピンは火山国である。なかでもルソン島の西の端に連なる火山列は活火山として警戒警報が常に流されている。その中のひとつ、ピナツゥボ山は、1991年 には20世紀における世界最大規模の大噴火を起こした。噴火以前に1745mだった標高は、噴火後に1480mまで低くなった。バギオはピナツゥボ山の 150Kmくらい北東にあたる。

 

 2012/06/01、バギオに滞在するのはこの日を含めてあと3日しかない。まだこれと言った宝物を探し当てていないので、少々焦り気味。テレピン油と携帯電話を入手するのに2日費やしたのが痛かった。でも、その2日間にも目に見えない収穫があった。

 

 この日は、キャンプ7での拭き漆のデモンストレーションを中心にした予定が組んであった。9.拭き漆デモンストレーションで紹介したように、たっぷりと時間をかけて実演をしたので、ひと通り終わったのは午後2時ころ。それから遅い昼食をいただく。

メニューはEsminさん手作りのシニガン(酸味スープ)・ピクナベット(野菜の炒め煮)・ロンガニーサ(甘いソーセージ)とご飯。飲み物はスプライト(これも甘ぇ~^^/)。

 

 そして、長~い長~いおしゃべり。

さて、と、腰を上げたのは良いけど足がない。30分待ってもタクシーもジープニーも通りかからない。Emileeさんが一計を案じて、バギオ寄りの交通の要所に住んでいる知り合いに電話を入れ、タクシーを拾ってもらいキャンプ7まで乗ってきてもらう。やっと足ができてAsin地区へ向かった。このタクシーの乗員は全部で6名。ふうふう言いながら登り始めて、途中でEmileeさんとその知り合いの方が降りて4名、少し軽くなる。

 

 キャンプ7から Asin地区までは直線距離で20kmくらい。周りが険しい山なので直線的に行く道はなく、一旦北上し、バギオ市内を経由してさらに西へ向かう。30km くらい走っただろうか、Asin地区へ入る。その途端に道幅が狭くなって前からくる車とすれ違いもままならない。山あいの細い街道沿いに “Asin Wood Carvers Village” が広がっていて、その中の一番大きなお土産物屋へ到着した。

雨期に入るときまって午後から夕方にかけて一雨くる。 この日も、その店に着くや否や土砂降りの雨がきた。ラッキー!

 

 

お店の名前は、”Mondiguing’s Woodcraft and Souvenirs Shop”。 店の名前にWoodcraftと書いてあった が訪ねた場所に工房はなく、食器・花器・生活用品の専門館と道路の反対側には、大物の家具やスタチューが置いてあるインテリア館とに分かれている。

 

どちらの館にも食器やカトラリー類が乱雑にそして山盛りに積んである。入った途端に「宝物」を探す意欲がなくなる・・・・・。

ダラカン材とエボニー材でできた小物をデザイン見本として数点購入する。 アカシア材でできた靴底の形をしたおつまみ入れを手に取って迷っていると、案内役のEmileeさんの叔母さんMauraさんが「それと同じ物の素材がウチにある」と言って引きとめられた。

 

 

 土砂降りの雨は30分ほどでサッと上がり、道の反対側にあるインテリア館をのぞくがこちらも興味が湧かない。製造販売を期待していたので肩すかしを食らっ た感じ・・・。これだけ同じものが大量に置いてあると言うことは、たぶん、大きな工場で作られたものを買い付けているのではなかろうか・・・?

今回の旅では、この製品の買い付けルートを誰も明かしてくれなかった。

 

 山あいは日が落ちると暗くなるのが早い。夕方6時前にはこの店を切り上げてMauraさんの家へ向かう。

 

(Asin Wood Carvers Village編 The End)


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